ぜんまい仕掛けの宇宙船

−三文小説家見習い・小倉洋の作品置場−

【参考書】「面白い物語を作るには」|今井昭彦(著)

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 小説を書こうと思いはじめ、最初に読んだのが先にご紹介した「ラノベの書き方」で、こちらは二冊目ということになります。

 

ucyusen.hatenablog.com

 

 何冊か参考書的なものを読んでみて、一番しっくりすると言うか自分にとってわかり易かったのがこちらのシリーズでした。

 内容は「ぴこ山ぴこ蔵」と「ブンコ」という二人の登場人物の掛け合いと著者の解説という形で進行していきます。冒頭に書かれている「これから始まるのは、娯楽として供されるストーリーの作り方を研究する『面白い物語創作講座』です」は、通俗に徹した三文小説家を目指す自分にとって、誠に勝手ながら「こりゃピッタリ!」と手を叩きたくなります。

 

 「小説とはなんぞや?」「物書きは如何にあるべきか?」と肩をいからせて読み始めると、それこそ肩透かしをくらうくらいに軽いタッチで話は進みますが、内容はとても真摯かつ論理的に書かれています。

 

 目次からいくつか抜き出してみると、

  • 「かっこいいオープニング」の罠 
  • 読者をぐんぐん牽引する【物語のエンジン】を簡単に作る二つの設定とは
  • 物語を面白くするには「どんでん返し」が効果的
  • どんでん返しの作り方
  • 『どんでん返し』と『意外な結末』の違い
  • 伏線と平行線

など。

 

ラノベの書き方」ではストーリーとプロットに着目していると書きましたが、こちらでは特に「どんでん返し」がキーワードとして繰り返し登場します。自分もそうですが、物語の出だしを何行か書いてそこで止まってしまう原因と対策が、どんでん返しというキーワードを使って丁寧かつ論理的に説明されているので非常に勉強になりました。

 

 この今井昭彦さんという方の著書はこのあとに以下の二冊も読んでいますので、近い内にご紹介したいと思っています。

 

面白いストーリーの作り方 スキルアップ編 ストーリーデザインの方法論 (PIKOZO文庫)

面白いストーリーの作り方 スキルアップ編 ストーリーデザインの方法論 (PIKOZO文庫)

 
物語が書けないあなたへ ストーリーデザインの方法論 (PIKOZO文庫)

物語が書けないあなたへ ストーリーデザインの方法論 (PIKOZO文庫)

 
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