いったい私はどんな小説が書きたいのでしょう?
- 一つになんて決められない
- 世は「異世界ライトノベル」が大流行
- 地元でご愛顧「ショートストーリー」
- それでも書きたい「SF」
- もっとウデてよ「ハードボイルド」
- 「ヒューマンドラマ」とオートバイ
- 「ヒューマンドラマ」と釣り
- さじ加減が難しい「時代物」
- 好きだからって書けるわけじゃない「新作落語」
- 結局何が書きたいのさ?
一つになんて決められない
いきなりの質問形式ですいません。
「書きたいのでしょう?」といっても「何を書いたらいいかわからない」という話ではなく、むしろ「書きたいジャンルがありすぎて一つに決めかねる」といったところでして……もちろん「書きたいジャンル」が「書けるジャンル」とイコールではないことも重々承知の上での話です。
とにかくちょっとだけ、その「書きたいジャンル」というやつを挙げてみましょうか。
- 異世界系(興味はあるんだけどちょっと無理っぽい)
- 地元に根ざした軽いタッチのショートストーリー(これはなんとなくイケるかも?)
- SF(キミの文系アタマでイケるのか?)
- ハードボイルド(半熟卵は語りたい)
- ヒューマンドラマ(いいのか?いきなり大上段に振りかぶって??)
- 人情と悪代官に萌える時代物(資料集めが大変そう)
- 新作落語(超絶難しそう……)
と、こんな感じでバラバラなんです。
まるで自分の性格を見ているというか、性格がバラバラだからこんな風になっているというか・・・いやはやなんとも支離滅裂極まりないですね(笑)
世は「異世界ライトノベル」が大流行
さてさて、世に「なろう系」と呼ばれる一大勢力があります。
要するに「異世界もの集団」なわけですが、あのジャンルを書けるのかと自問すると「?」マークが並びます。いや、嫌いじゃないし読まないわけではないのですが、自分が書くにあたってあのノリを維持し、自分の中でそれを消化しきれる自信がないのです。
自分では書ききれないだろうなぁ。これは読者に徹した方が良いのでしょうね。
地元でご愛顧「ショートストーリー」
住まいは九十九里浜に徒歩圏というリゾート立地で、地元愛旺盛な九十九樹吹です。
九十九里浜(外房地域=太平洋側。対して県の東京湾側は内房と言います)というのは、東京のような都会ではなく、さりとて同じ海の近くでも湘南のようなブランド化が出来上がっているわけでもなく、千葉県の中でも比較的遅れている場所なんですね。いわゆる,ひとかどの田舎というやつです。
しかしだからこそ、そこにはのんびりとした生活感が漂い、それ故に都市部へ仕事に行けば地元とのスピード感や価値観の違いからイライラや疎外感、葛藤も抱きがちです。
そんな諸々を抱えながらも九十九里浜を生活の場とする人、九十九里浜が好きでそこと関係を持った人たち一人ひとりを主人公にしたショートストーリーを書いてみたい……というか、書き始めています。
それでも書きたい「SF」
子供の頃からのSF好きで、今でこそ様々なジャンルを読み漁っていますが、その頃は「小説=SF」といっても過言ではないくらいに貪り読んだものでした。
アイザック・アシモフに始まり、アーサー・C・クラーク、ロバート・A・ハインライン、フィリップ・K・ディックなどの有名どころはもちろん、名前も覚えていない(失礼!)方々など。国内なら、小松左京、冲方丁、山本弘などがお気に入りです。(敬称略)
SF(とファンタジー)の面白いところは、自分の想像力(妄想)を好きなだけ広げられるところでしょうか。歳のせいか脳みそが少しばかり固くなってきた(凍み豆腐くらい)今でも、あれこれと夢想することは止められません。
異世界的なチート要素を排除した、可能な限り科学的考証に基づいたもの。そこに自分らしい空想を加えたSFは、いつか書き上げてみたいものです。
自分の才能はさておき、とりあえず設定と少しだけの書き出しは作ってみたのですが、完成はいつになるやら……トホホ。
もっとウデてよ「ハードボイルド」
いきなり結論ですが、おそらく私には本格的なハードボイルドというジャンルの小説は書けないと思います。
そんな世界を書ききる力どころか想像力すら無いし、ましてやマフィアとのドンパチ銃撃戦やヤクザと仲良く一緒に鉄火場通いなんて実体験はあるはずも無いですから。
でも、「ハードボイルド風味」なら書けるかもしれません。正確に書くなら「ハードボイルドの要素を含んだ、ちょっとニヒルでクールな主人公とその世界」は書いてみたいですね。
ただ、私が書くと多少のお笑いが入ったりして煮え切らない作品になりそうです。それでももし、そんな作品が書けたなら固茹で卵ならぬ半熟卵ですから、私はそれを「ハーフボイルド」というジャンルに定義することにしています。
「ヒューマンドラマ」とオートバイ
趣味の一つにオートバイがありまして、結構な年数を走ってきました。なので、ちょっとここは長いです。
オートバイの小説といえば片岡義男さんが有名ですし、ダーティペアやクラッシャージョウシリーズでお馴染みの高千穂遙さんも「夏風ライダー」という作品を書いていらっしゃいますね。
でもこれ、すごく難しいテーマだと思うんですよ。
オートバイに乗ったことがない人がオートバイ小説を書けば、必ず描写は破綻をして、読者(ライダー)はすぐに「あ、コイツ乗ったこと無いな」と見抜くはずです。
つまり、リアリティの無さを肌感覚で感じ取ってしまうわけ。
例えばTVドラマでも良くあるパターンですが、オートバイが急停車するシーンで「キィィ〜ッ!」とタイヤのスリップ音がするとかありますよね?あんな音がした時点で転んでますって(笑)
もちろん、大好きなB級映画「リトルショップ・オブ・ホラーズ」に出てくるマッド・デンティストが乗るハーレーが、飛び降りるやオートバイは件の音をたてて直立したまま停車する・・・そういう演出はありだと思うのですが、普通はリアリティの無さは読書意欲の喪失に繋がるはずです。
逆に私を含めた「乗っている(いた)」人間が書くと、メーカーだの車種だのメカだのサウンドだのといったハードでコアな部分に妙にこだわって注力しがちになるし、そもそも乗っている最中のことなんて、走ることに夢中で大して覚えちゃいないもんです。
つまり、客観的な描写ができない。
なので先に挙げた御二方の作品を作品を読むたびに、純粋に「凄いなぁっ!」と思ってしまうのです。
でも、いつかは書いてみたい。
はぁー、やっぱりオートバイはいいよなぁー
「ヒューマンドラマ」と釣り
もう一つの趣味が釣りです。だから、釣り好きな小説家さんの作品は、それがたとえ釣りがテーマの作品ではないとしても食指が動かないわけありません。有名どころとして、開高健さんや夢枕獏さんが挙げられますね。
そんな御大方々に真正面から喧嘩を売ろうなんてだいそれたことは考えていませんが、やはり、書いてみたいわけですよ。
実はそもそも小説を書きたいと思ったきっかけは、「釣りそのものをテーマにした小説は書けないだろうか」という思いが始まりで、実際、途中までは書きました。しかし、だんだんと釣りから離れて単なるヒューマンドラマになってきたので、今のところ放置プレイです。だいたい、文章の書き方も知らないのにいきなり書き始めたんだから無料だっちゅーの(笑)
はぁー、やっぱり釣りはいいよなぁー
さじ加減が難しい「時代物」
鬼平犯科帳も水戸黄門もTVで放送しなくなって久しく、大変寂しい思いをしている九十九樹吹です。
下にも書いているように、落語が好きで江戸文化やその頃の人情噺が好きなので、時代物も大好きでして、いつかは書いてみたいと思っています。
でも、これも難しいんだろうなぁ。
過去という厳然たる事実に自分の想像力を絡めて物語を築くというのは、ちょっとやそっとの筆力ではできないと感じているのです。自分の想像力に対して、歴史という事実が常に箍を嵌めてくるのですからね。
名前を出して比較することなど畏れ多い話ですが、池波正太郎さんの世界は憧れますねぇ。逆に、江戸が舞台なのに緑色の目で水色の髪した町娘なんて想像しただけでシラケちゃいます。
好きだからって書けるわけじゃない「新作落語」
時代繋がりというわけではありませんが、落語が大好きです。
昔は古典落語しか興味がありませんでしたが、最近は新作落語というものに少々興味が出てきまして、でも、ドタバタ漫才のように騒々しいのはゴメンなのです。
古典で言えば、野晒し(のざらし)ではなくて芝浜(しばはま)でしょうか。今の時代を反映した人情噺や、少々艶っぽい廓噺風なものが書けたらと思っていますが、難しいんでしょうねぇ。芸の肥やしにいろいろと遊びまわらなくちゃならないですからね。
へへ、好きで遊んでるんじゃございませんよ。これも芸のため。芸の肥やしというものですございますよ。そうでござんしょ、あなた。
結局何が書きたいのさ?
事程左様に一から十までまとまりのないお話でして、今もって何を書くべきか決まらない。決められない。
とはいえ、書いてみないことには何事も始まりませんので、とにかく一話書き上げることにしましょう。
おそらく書きかけの中から「ショートストーリー」が一番完成に近いかと……
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