なぜ小説を書こうと思ったのか
※このブログも「文章を書く練習の一環」となっています。
読書好きの製造方法
父親が印刷工場を経営していたこともあって、紙とインクの匂いは物心ついたころから身体に馴染んでいたんだ。そしてうちの親たちは、有り難いことに読む読まないにかかわらず絵本を買い与えてくれたので、狭い家の中にはたくさんのそれらがとても身近な存在としてあった。そんなこともあってか、いつの間にか「本を読む」とう習慣が出来上がったのだと思う。
でも、他人様の書いた本をいくら読んだって、自分が小説を書けるなんて全く思わなかったし、書きたいとも思わなかったよ。なにしろ、夏休みの絵日記や授業で書かされる作文なんて大嫌いだったからね(笑)
ところが、パソコン通信が普及し、その後に続くインターネットの時代になり、なんらかのコミュニティーに参加するようになると、必然的に文章を書くことになる。書くのは嫌いなのに!
欲望、姿を現す
パソ通は画面に画像を貼り付けるなんてできなかったから文字が主役(基本的には文字だけ)のメデイアだったし、インターネットのコミュニティーサイトだって多くは短文の積み重ねで出来上がっている。そんな環境の中で文字や言葉の行き違いから細やかながらもトラブルに巻き込まれると、嫌でもこちらの真意をきちんと伝えられる、分かり易い文章を書く必要があることを実感した人も多いのではないかな?
そんなこんなで、拙いながらも短く簡潔で分かり易い文章を書くことを意識するようになり、それがなんとか習慣になってきたのだけど、人間とは欲深い存在で、いつしか「他人様にもっと読んでもらいたい。どうせ読まれるなら感激してもらいたい」という黒い欲望が、ムクムクと頭をもたげてくるわけだ(笑)
とにかく資料を読み漁り、正しい日本語の文章の書き方と面白いストーリーの作り方について日々独学し、試行錯誤してみるしかない。
アクセルに漬物石
自分に文才があるとは思っていないし、洒落た表現ができるわけでもないし、力強く人を感動させる文章がかけると自惚れるほど自信家じゃない。それでも頭の中は「あれについて書いてみたい。これも面白そうなテーマだ」という思いで溢れそうになる。
さあ、そうなったら止まらない。ブレーキの在り処が分からない。たとえ在っても踏む気もない。アクセルペダルの上に漬物石でも乗っけて、ぶっ飛んでいくしかないじゃないのよ(笑)
嗚呼、それにしても文章を書くのって難しい!