執筆環境としてのアウトライナー DynalistとWorkflowyのこと
そもそもアウトライナーとは
私が普段、原稿を書くときに使用しているのは、Dynalistというクラウド型のアウトライナーです。すでにご存知の方も多いとは思いますが、少しだけアウトライナーについておさらいしておきますね。
アウトライナーとは、箇条書きを階層管理できるテキストエディタのことです。
こんなイメージ。
(はてなだとリストが一階層しか作れないので画像を張りました)
通常のテキストエディタと同じように文字が打てるのは当然として、黒丸で表された段落単位を、ショートカットキーやアイコン操作でゴッソリと移動できます。そして、上位の段落を移動すれば自動的に下位の段落も一緒に移動してくれるので、これはある程度の長文を書く場合に大変重宝します。
とにかく思いついたフレーズなり文章を順序関係なく段落分けして打ち込んでおけば、いつでも移動・分割・結合・削除ができるという機能はワープロソフトよりも便利でしょう。
DynalistとWorkuflowyの違いは
Workflowyが「一つだけのリスト」に延々と文字を書き連ねていくのに対し、Dynalistは必要に応じて「ファイル」という形で複数のリストを持つことができます。また、フォルダも作れるのでPCに慣れている人ならば直感的に使えるのもメリットと言えるでしょう。
たとえば連作ものの小説を書く時には小説のタイトルである「Hogehoge」というフォルダを作り、そのなかに「Hoge 第一話」「Hoge 第二話」〜〜という形でファイル(リスト)を作成して作業を進められます。これはWorkflowyには無い考え方で、小説を書くということに限ってみれば、こちらのほうが向いているのではないでしょうか。
執筆者にとってクラウド型執筆環境の大きなメリット
また、DynalistであれWorkflowyであれ、クラウド型アウトライナーに共通する忘れてはならない大きなメリットがあります。それは「打ち込んだ端から全てを自動的に保存してくれる」ことです。
まだ一編の小説も書き上げていない私がこんなこと言うのも口幅ったい話ですが、執筆者にとって最も大切なものはハードウェアではなく、書いた(書いている)原稿そのもののはずです。
自動保存式クラウド環境で書くということは、たとえあなたがウッカリさんでノートPCを落下させようと、タブレットを水没させようと、スマホを線路の上に置き忘れて木っ端微塵にしようと、打ち込んだ原稿はネット上のサーバの中で生き残ります。これは凄いことですよ。
クラウド型という言葉から連想される弱点は少ない
ただ、クラウド型というと「オンラインじゃないと使えないのでは?」と思いますよね。
ご心配はごもっともです。しかし、DynalistやWorkflowyのAndroidアプリならオフラインでも編集可能ですし、WorkflowyはChromeブラウザの拡張機能を使ってオフライン作業を進めることもできます。
残念ながらDynalistはこの拡張可能に対応していないようですが、WorkflowyならWindowsやMacでも、ブラウザにGoogle Chromeを使うことを前提にすればオフライン作業ができますので、特に気にすべきことではないと思われます。
まとめ
いかがですか。クラウド型アウトライナー、使ってみませんか。私などよりも余程才能に恵まれたあなたなら、きっと今以上に洗練された文章がかけるはずですよ。
(じゃあ、なんでオマエの文章は洗練されていないんだというツッコミは無しの方向でお願いします)
クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門 (OnDeck Books(NextPublishing))
- 作者: 彩郎
- 出版社/メーカー: インプレスR&D
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る